こんにちは。
先日開催しました。
パブリックコメントの勉強会ですが、とても有意義な時間となりました。
会のメンバーでもある奈良県助産師会会長の高橋先生にお話して頂きました。
パブリックコメントの内容は膨大で、プリントすると何十ページにも及ぶので、その前にWHO世界保健機構が定める59ヶ条を勉強しました。
会の活動としても、勉強会という名目は初めてで、会員以外からの参加者もおられました。
さてさて、59ヶ条。
知れば知るほど、「え?」「じゃあ、これまでのお産は何?」という内容のものばかり。
例えば、
カテゴリーB 「明らかに有害で効果がないので止めるべきこと」
①浣腸をルーチンに実施すること。
②剃毛をルーチンに実施すること。
これ、まだ奈良県下でも30%ほどの産院・病院で実施されているんです。
WHOは明らかで有害、効果がない。と明言しているんですよ。
会に参加したメンバーも一人目はこれと、導尿のフルコースでした。という人も。
ただ、浣腸して陣痛が促進されることもあったりするんですが、陣痛が始まってから実施するところもあるようで、陣痛で大変だわ、便意もすごいわで、ほんと想像しただけで大変です(汗)
剃毛はこれは明治、大正、昭和初期には実施されず、会陰切開をルーチンに実施するようになってからとの見方をしています。
この59ヶ条には、今の日本のお産事情と大きくかけ離れ、資本主義と医師がまず上にたち、その下の下に私たち産む側があるといった現状が浮き彫りになります。
医師や病院経営者もこのWHO59ヶ条を知らないか、知っていても発展途上国の為のものでしょう?という見解です。
しかし、WHOに勤めていた先生によると、「WHOは世界共通のものとして研究されているもので、けっして発展途上国だけのものでは無いし、これが基本であり、人権を守るものであるべき」とおっしゃっています。
助産院、産院、病院、云々よりもまず、産む側の私たちが知ること。気づくこと、そして、選ぶこと。が大事だと思います。
高橋先生も「知は力なり」 と。
今年中にもまた勉強会を開催したいと思います。
ぜひ、ご参加くださいね。
manabe