12月7日に天理看護学院で特別講演があり、行ってきました。
講師はNPO法人マドレボニータ代表の吉岡マコさん。
関東で産後の女性に心と身体のケアを提供しているNPO法人の代表でいらっしゃいます。
HPは拝見していましたし、吉岡さんの著書も何冊か読んでいました。
ご本人にお会いするのは初めてでしたが、とてもステキな方でした。
マドレボニータの取り組みは、産後ママの為のバランスボールを使ったエクササイズとお産や日常生活などのシェアリング、そしてこれから母になる、家族になる方々の支援の為の講座なども行っておられます。
産後、赤ちゃんとの生活に疲れて、ボロボロになった母たちをとにかく外に出れるような環境つくりを心がけていらっしゃいます。
核家族化、高齢出産に伴う両親の高齢化などで、誰にも頼めない、相談できない母が多いのは周知されるようになってきた現代。
吉岡マコさんは
「産後すぐは自分にはどうにもできない世界があると思い知らされる時期。今までの自分だけ、パートナーだけならなんとかなった生活も、赤ちゃんができると一変してします。もう誰かの手を借りないと無理なんです。
誰かに委ねることを学び、感謝することを学びましょう。」
とおっしゃっていました。
自分がすべてやらないといけない。他に誰も手伝ってもらえない。
そこが私達母の落とし穴ではないかと思っています。
お友達、親類、など手の届く範囲で委ねることをお互い学んで行くことが大事だと思います。
そして、母親になることは日本ではアイデンティティを失うことのような風潮にも触れておられていました。
母になった途端、「◯◯ちゃんのママ」という呼ばれ方をして、自分の名前を呼ばれることがとても少なくなります。
これは母になれば誰しも経験することでしょう。
「◯◯ちゃんのママ」では子供を通しての付き合いであり、母である自分はどんな人なのか、社会ではどんな役割の人なのか、もう一度ママではなく一女性としての人生を取り戻すことが大事だと。
東京では行政の補助を受けて、マドレボニータの講座に出れたり、また、ひとり親、双子のママ、障がいを持つ子のママなどは、基金で無料や自己負担の少ない額で参加できたりもするそうです。
誰もが幸せになるママになる権利を持っている。とこういったシステムに現れていると感銘を受けました。
マドレボニータのスタッフさんが奈良にもおられるようで、ぜひ、これからもはっぴぃ明日と付き合っていただきたいと思います。
NPO法人マドレボニータ
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