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はっぴぃ明日(あーす)

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「星の王子さま」の母として

先日、わははの会(助産所わでお産した、あるいは関わった母たちの会です)で勝村理栄さんをお迎えしてお話会がありました。


勝村久司さんの  ぼくの「星の王子さま」へ―医療裁判10年の記録  という本の当のご本人にお話を聞きました。
「星の王子さま」の母として_a0204781_10252185.jpg


ざっくりと勝村理栄さんのお産の歴史を遡ります。

第1子 
枚方市民病院でのお産。
陣痛促進剤被害により緊急帝王切開後、赤ちゃん死亡。

第2子
阪南中央病院での経膣分娩。

第3子
阪南中央病院にてお産。
子宮破裂、緊急帝王切開。赤ちゃん脳性麻痺、生後まもなく死亡。


第4子
大阪府立母子総合医療センターにて帝王切開でのお産。


第5子
大阪府立母子総合医療センターにて早めの入院、大量出血、緊急帝王切開でのお産。




まさに、壮絶なお産歴のある勝村理栄さん。
第1子に本当に人として扱われないお産現場に身の毛もよだちます。

陣痛促進剤と知らせられずに飲んでいた錠剤。更に陣痛促進剤の注射。
それだけでもどんなに不自然で、また赤ちゃんやお母さんにも大きな危険が及びます。

その後、このお産の件で裁判に及びますが、その際のカルテ改ざん、隠し。

もう、医療現場の常識を疑いたくなることがらばかり。

でも、勝村夫妻は強く、勇気のある10年を過ごされ、裁判での勝訴を勝ち取りました。



資本主義の医療。
選ぶことは多様だけれど、ほとんどの場合は資本が優先。
そんな世の中なんです。

カルテも改ざんされ、真実とは違うウソを堂々と発言できる自由。

恐ろしいです。




理栄さんは第2子お一人をVBAC、経膣分娩されています。
とても勇気がいったと思います。

「大きな達成感があった」と。



実は、この会に参加する前に、「涙涙のお話になるのかな」と思っていましたが、いや、ぜんぜん、そんな事はなく、淡々と説明される理栄さん。


きっと、壮絶な悲しみや辛さを、裁判や周りの方に伝えるうちに、自分の中で整理され、納得していったんだと感じました。


詳しくは、著書をお読みいただけると分かりやすいかと思います。


「星の王子さま」の母として_a0204781_10445095.jpg

左が勝村理栄さん。右は助産所わの芝田和美さん。









manabe
by happy_earth_blog | 2012-10-18 10:45