11月20(火) はっぴい明日の会でした♫
西日本豪雨災害ボランティア報告会+みんな防災どうしてる?
私、福田が8月4日に倉敷市に看護師として災害ボランティアに行って来た報告&友人達のボランティア体験談もお話させていただきました。
ボランティアに行きたい!でもどこに連絡したらいいの?って思いませんか?
私もそれで悩んでいました。私は看護師。
一般ボランティアではなく、どうせなら看護師として貢献したい、と思いました。
みなさんも、専門職なら、自分の職業を活かしたい、って思いますよね?
そこで、現地に先にボランティアに入ってたいた、友人に(後で出てくるAくん)、現地での看護師のニーズがあるか聞いたところ、紹介してくれたのが、全国訪問ボランティアナースの会 キャンナス。
キャンナスの活動、実に様々です。全国に事務所があり、個人で運営しています。
基本的には、公的なサービス外に、ボランティアでお宅に出向くなどして、高齢者や障害をお持ちの方のサポートをさせていただくことが出来ます。
入浴支援、外出支援など、利用者さんの要望に応じて自由にアレンジ出来ます。
災害時は全国からキャンナスメンバーがかけつけます。
キャンナスについては、こちらをご覧ください。
さて、キャンナス本部に電話して、現地のコーディネーターさんと連絡を取り合い、日帰りでボランティアに参加することになりました。交通手段は自家用車。
さて、みなさん、災害ボランティアに行く時、ある申請をすれば、高速道路代金タダで行けるって知ってました?
私は知らなかったです。これも友人Aくんに教えてもらいました。
災害派遣等従事車両の申請をするのです。
まず、訪問先の社会福祉協議会のホームページを開きます。
そして、災害派遣従事車両のフォーマットをプリントアウト。
必要事項を記入して、訪問先の自治体にFAXします。
あちらの担当者が必要事項を記入してくれ、FAXで送り返してくれます。
そしてそれを持って、ご自分のお住いの市町村の、それを発行してくれる部署へ。
奈良市は、市役所にある危機管理課で受け付けてくれます。
持って行ったら、許可証を即日発行してくれました。
車検証のコピーもいります。
Aくんのところは社会福祉協議会に申請に行き、翌日以降に発行してもらえるそうで、お住いの自治体によって様々です。
さて、ボランティア当日。準備物品は特にいらないとコーディネーターから言われていたものの、自分の食料意外にも、手袋、ティッシュ、トイレットペーパーなど、色々と持参。
倉敷まで4時間ほどかけてい行きました。
現地で待ち合わせしている浜松から来ているキャンナスメンバーと合流。
公民館に間借りしている、小規模多機能ホームぶどうの家さんのお手伝いへ。
途中、すごい砂埃と、瓦礫の片付けに追われる人々。
この日もとにかく暑かった。
途中、応援に来ている、堺市のゴミ収集車2台を見かけたり、埼玉県警のパトカーがパトロールしていたり。
コンビニも、最近やっとセブンイレブンが一件再開したそうで。ファミリーマートなどはまだ。
そして、公民館に到着。
お年寄り10人ほどが過ごしていました。
比較的手袋やオムツなど、物品は充実しているとのこと。
幸いここはクーラーも扇風機もある。
でも、それでも暑い!
到着時、歩ける方は、向かいの小学校の体育館に、コンサートに行っているそうで。
被災地を元気づけるためのコンサート。ジャズの演奏だったそうです。
小学校までは30Mくらい。
まもなく数人が帰って来たけど…
真っ赤なかおしてへたれこむ方が!
「熱中症や!」と職員さんが慌てて対応。
冷えピタ貼ったり、濡れタオルかけたり、扇風機あてて、
しばらくしたらようやく普段の元気を取り戻されました。
よかった!…とにかく今年は暑かった。
でも、冷蔵庫なしですよ。
そのうちお昼ご飯タイムに。
食料は支給されるとのことですが…
ん?メロンパン一個?のみ?
お年寄りにコンビニのメロンパン一個だけですか?
これにはビックリ。もう1ヶ月経ってるのに、気の毒過ぎる。
職員さんが、ストックしている野菜ジュースと、
ゆで卵を家で作って来てくれて、
なんとか食事らしくなりました。
職員さんは、「炊き出しがなくなったから…」と残念そう。
炊き出しあった方が、温かい出来立てご飯が食べられた方が良かったのかな。
ちなみに朝はコンビニのおにぎりのみだったそうです。
お年寄り好みのものは一切なし。
しかし、ここの方たちはそれほど体調崩すことなくいけてるそうで。良かった。
家に帰れない人もいるので、ずっと泊まりの方もいらっしゃいます。
そのうち、真っ赤な顔した汗だくの方達がどっと入って来ました。
この部屋はどうやらボランティアさん達の休憩室にもなっているようです。
冷蔵庫がないので、クーラーボックスから飲み物を取り出します。
そんな中、介助が必要な方は、部屋の奥でポータブルトイレでおトイレ。カーテンがないのでブルーシートで目隠し…。
そして、午後。
行政から来てるであろう、けいこうベストを着た作業療法士さんが、体操をしに来てくれた。高知県、滋賀県からの保健師も同行。
みんな、体操楽しんでおられました。
他には腸をマッサージしてくれるボランティアさんも来てくれて、便秘の方が施術してもらい、早速お通じが!
とても喜んでおられました。
さて、ぶどうの家さんを後にして、次の仕事は、
事務所が浸水して被災した、そーる訪問看護ステーションさんの片付けへ。
そーるさんは真備町で活動するNPO法人。
看取りを積極的に行なっているベテラン看護師揃いの訪問看護ステーションです。
代表は看護師の片岡さん。平成28年9月に立ち上げました。
しかし、事務所が2階まで水に浸かり、もう住める状態ではなくなりました。
代表やスタッフも被災。
自家用車兼訪問車も浸水して使えなくなる人も。
家賃も払えない。真備を離れないといけない?と思っているところへ、キャンナス会長 菅原さんが探し当て、
敷地横の空き地に、トレーラーハウスを貸していただける運びに!
この真備で活動できる!
片岡さんはとても喜んだそうです。
そーるさんは、訪問看護も続けながら、地域を支える活動もしています。
毎週日曜日は、トレーラーハウスのところで支援物資を無料配布したり、夏祭りをしたり、炊き出しをしたり、
地域の方を元気づける活動をされています。
最近は寒くなってきたので、毛布の配布も。
自分達も被災しながらも、地域の方々を支える。この心意気に、ほんとに感動しました。
そーるさんのホームページも是非ご覧下さい。
片岡さん、気になるご近所さんの様子も見に行きました。
食料の支給があっても取りに行けないお年寄りもたくさんいるんです。もっていたパンをお渡しして、なんとかしのいだのだそうで。
車が使えなくなったり、足が不自由だったり、長距離あるいて取りに行けるでしょうか?
帰り道、大きな買い物袋をかついだご婦人が、川沿いの道を延々と歩いていました。
「お家までお送りしましょうか?」と声をかけると、
「いえ、もうすぐそこですから。」と。
買い物の中身がチラッと見えたのですが、巻き寿司のパックがいくつも入っていました。
これは食糧の支給されたもの?ご近所さんの分も入ってるの?
この暑い中延々と歩いてどこまで取りに行ってたの?
食糧の支給があっても、取りに行くのも大変なんですね。
すぐそばのサービスエリアに立ち寄ると、楽しそうな家族連れ。こんなに近くで食事に困ってる人がまだまだ大勢いるのに、なんだかとても切ない。
…さて、日帰りボランティアでしたが、感慨深いものでした。
ボランティアに行ってすごく良かったこと。
それは、被災地の方々が身近な人になったこと。
遠いところの人達のことではなくて、ご近所さんなんだ、っていう気持ちになる。ご近所さんが困っているから、助けなきゃ!って思えることです。
今もぶどうの家さんやそーるさんのことは気になります。
また、寄付金で応援したい、と思っても、どこの団体に寄付するか悩みませんか?理由はどんな活動で何に使われるのかはっきり分からないからだと思うんです。
ボランティアに行ったことで、どこに寄付しよう、というのが明確になりますし、ずっと応援しようと思います。
ここで私の友人達の体験談も紹介させてください。
Aくんは、ずっと前から災害ボランティアをしていて、私もその活躍はSNSを通して見ていました。
すごいなぁ、と思っていましたが、今回彼に連絡し、色々教えてもらい、私もボランティアに行ける運びとなりました。
Aくん(神奈川県藤沢市在住、40代自営業、内装業)
真備町には5回以上も行っています。
お家の土砂を掻き出したり、壁をはがしたり、瓦礫の撤去等、力仕事も頼りになります。彼は内装職人さんなので、家のことにも詳しいですし、特殊な道具も持参してくれます。
彼はボランティア仲間が全国におり、仲間の1人のお店を拠点として活動しています。仕事の調整をつけて、個人で参加しています。奥様の理解もすごくある方です。
彼は支援物資の配布も行なっていて、今も、災害直後のニーズとは違ったもの、例えば家具などを集めて届けたりしています。
ボランティアをしてどうだったか?の質問に、
「最初は被害の大きさに愕然とします。
その反面、作業を進めてどんどん変わって行く街並みを見ると嬉しくなります。
少しでも被災者さんの笑顔が増えるお手伝いが出来ればと活動していますが、反対にいつも笑顔と元気をもらって帰ります。
ボランティア活動は内容によっては大変ですが、それ以上に得られるものがあると思います。」
Bさん夫妻(福岡市在住、50代、お二人共美容師)
彼らはインターネットから、岡山の災害ボランティアセンターの情報を見て、直接電話し、ボランティアに参加することにのりました。
彼らも友人が以前からボランティアをしているのをSNSで見ていて、すごいなー、自分達もできないかなぁ、と考えていたそうです。
せっかく美容師なので、それを活かして活動しようと思い、ご夫婦が取引先の美容ディーラーさんも誘って行くことにしました。
レンタカーに、移動式のシャンプー台、移動式シャンプーチェア、タオル80枚、水60リットル、マイナスイオン水、ドライヤー、ブラシなど乗せて、車はぎゅうぎゅう。
避難所となっている小学校の体育館で30人ほど頭を洗ったそうです。
皆さんからは「気持ちいい!」と言って、笑顔でお礼を言っていだき、熱くこみ上がるものがあったそうです。
ボランティアをしてどうだったか?には、
被災されて大変なのに、明るく笑顔でお礼を言っていただき、こちらこそ感謝で一杯になりました。
災害は起こってほしくはありませんが、今後もまた、微力でも活動して行きたいと思っています。
とのことです。
いかがでしたか?
災害ボランティアがより身近に感じていただけたでしょうか?
…さて、私たちの防災はどうだろう?
すぐに持ち出せるよう、リュックに詰めて枕元に置いてある、
という方。
倉庫に食糧と水を備蓄してる、という方。
簡易浄水器なるものがあるよと教えてくれました。
災害用の食糧って意外と高いのよねー、なんて言いながら、
期限の切れたものをどうしようか悩んだり。
災害は起こって欲しくないけど、備えておくこと、
起きてしまったら、みんなで助け合って行くことが大事なのではないかなぁと思います。
私の熱い思い、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!