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帝王切開のお話会 in 京都

昨日、京都で開催された「帝王切開ママたちのお話会」に助産所わの芝田さんと参加しました。

わははの会(助産所わのサークル)のスタッフでもあり、自然育児の会にも所属される、松本さんが会を企画されました。


こういった会があるよ。と教えて頂き、「行ってみたい!」と思って松本さんに連絡したところ、「この会はなかなか普段、自分のお産について話せない方々が遠方から集まるので、ただ、参加するというのではなくて、なにか情報交換出来るものを持ってきてください」と言われました。

そう、とってもデリケートな事柄です。

私も安易に「話を聞いてみたい」という気持ちを恥ずかしく思いました。

何人かの助産師に相談しましたが「あなたもやることは違っても、助産師と同じ立場。良いお産をするためにサポートしているでしょう?行っておいで」と言われ、腹をくくりました。(笑)


幸いにも、助産所わの芝田さんが同行できることになり、なんともかとも心強かったです。

さて、会は12時~13時45分まで(会場の都合で・・)と、少し短めの会でした。



主宰された松本さんの「今日は、今まであまり話せなかった自分のお産を振り返り、全部想いも出し切りましょう!」との声かけで会がスタートしました。


参加者の方々のお産の振り返りです。(お話された順番に掲載します)


*Tさん 1歳7ヶ月の男の子のお母さん。
独身時代から自然思考で、自分も当然、助産所で産めると思っていた。
健診には助産所にかよったが、子宮筋腫・貧血で助産所では産めないかもと言われた。
助産院の助産師は「一緒にがんばろう」とは言ってくれず、「このままじゃムリだね」とあっさり言われ、ちょっと想いの違いを感じ、9ヶ月目で転院。産婦人科医院でお産することを決意。
予定日4日目前に破水。羊水も少なくなり、赤ちゃんの心音が下がる。
医師に「このまま普通に産まれるかもしれないし、産まれても脳に障害が残るかも」と言われ、「赤ちゃんが元気であることが一番」と帝王切開を決意。
決意した瞬間に、医師や看護師達の動きが急変、陣痛で痛みをこらえているときに、裸にされ、点滴され、それがとてもつらかった。



*Yさん 5ヶ月の赤ちゃんのお母さん。
36歳で結婚。不妊治療しながらの妊娠、その後3度流産を繰り返す。
体外受精も試みたが、不育症との診断で妊娠継続できず。
42歳で自然妊娠。しかし、不育症の治療は続けながらの妊娠生活。
リスクが高すぎて産む場所を選べない。
自然に産みたかったが「何度子供を失えばいいんだろう」と病院でのお産を決意。
医師から告げられた「いつにしますか」の言葉に最後まで自分たちの意志のないお産に号泣し、悲しかった。
でも、帝王切開当日は赤ちゃんに逢える喜びで楽しかった。
でも、自分の中で「切って産まれる」ことが消化できないでいる。
「自然」ということが、近いようで遠いような気がする。
2人目があればVbacは憧れるけど、ムリかな・・・



*Nさん 5歳の男の子のお母さん。
帝王切開の予定ではなく、自然分娩の予定だった。
身長が低く(150センチ)、医師から「下から埋めないかも・・・」と言われていた。
妊娠は順調に経過し、陣痛が始まるが痛みがものすごく、耐え難い。このままじゃ耐えれないと。
その時に医師から「切る?」と聞かれ、あの精神状態の中で「はい」と答えた。
2人目はぜひVbacしたい。
Vbacさせてもらえる病院などの情報がほしい。


*Mさん  2歳2ヶ月の女の子のお母さん。
妊娠し、院内助産院のある産婦人科医院に通院。
もちろん院内助産院で産むつもりだった。
しかし、その院内助産院は経産婦さんのみお産の取り扱いだった。HPにもそんなこと書いてなかったし、驚いた。
産婦人科医院のスタッフとも仲良くなっていたので転院は考えず、そこでお産することを決意。
子宮筋腫もあった。
破水、低置胎盤、内診でレバーのようなものが出てきて、帝王切開に。
あっという間に切られ、産まれた。
母親と言う気に全くなれない。傷がとても痛く辛かった。
その後の赤ちゃんとの生活も全く楽しくなく、辛いことばかり。娘を可愛いと思えない。


*Eさん  43歳 半年ほどの赤ちゃんのお母さん。
もともと吉村医院を知っていて、そんなお産がしたかった。
映画「玄牝」もみた。
仕事をしていて気づいたらこんな年齢に。仕事を辞めたとたん3ヶ月で自然妊娠。
予定日近くになっても赤ちゃん降りてこない。予定日にレントゲンを撮影。「狭骨盤だ」と言われた。
相談していた助産師さんには「赤ちゃんは頭の形を変えてくるから下からうめるよ」と言ってくれたが、高齢などのリスクを考え、赤ちゃんが元気に産まれること先決と帝王切開を決断。
切ったあとの辛さはものすごい。
病院は帝王切開のやり方、それまでの事は話してくれるが、術後の事は言わない。
産後とても痛く、しんどかった。
助産師さんが「陣痛のほうが大変よ」「陣痛経験してないからよ」と心ない言葉。
本当にこれでよかったのかと悩んでたら、池川明先生の本と出会う。
本には「赤ちゃんが帝王切開を選んで産まれてくる」の言葉で救われた。
カンガルーケアしたい。自然に産みたいというのは自分の欲なのかな。



*Iさん  3歳の女の子のお母さん。現在二人目妊娠中。
初めてのお産は当然普通分娩だと思っていた。
予定日を越えても赤ちゃん降りてこない。10日も予定日を超えた。
帝王切開になって、まだまだ準備ができていない赤ちゃんを引っ張りだす感じがした。
準備をふんでいないのだなと感じた。
現在妊娠中。健診時に助産師さんに「Vbacしないの?」と言われ驚いた。それまでVbacという存在を知らなかった。
今、一人目の娘が元気でいてくれているので、二人目も納得した上での帝王切開の予定。


*Mさん  1歳6ヶ月の赤ちゃんのお母さん。
もともと、ヨガや自然が好きだったので、うまくいけば自宅出産したかった。
陣痛始まるも、陣痛のたびに赤ちゃんの心音が下がる。
助産所にいたが、救急車で搬送され病院へ。
帝王切開が決まった途端、裸にされ、服を着替えさせられ、されるがままの姿が悲しかった。
些細なことかもしれないが、靴下も片方脱げかけていたが、誰もなおしてくれない。
とても自分が惨めで、陣痛の中の精神状態にはとてもこたえた。
赤ちゃんも本当に引っ張り出されたと言う感じがして、泣き声と言うよりも叫び声に聞こえた。
ずっと、ベッドで泣いていた。
大病院の美味しくない食事が出される中、助産所の助産師がお弁当の差し入れをしてくれた。
それが美味しくて美味しくて涙が止まらなかった。心のこもったご飯は命を頂いているのだと思った。




以上7名のお母さんにお産を振り返ってくださいました。
共通するところは、

「帝王切開は受け入れたつもり。でも心の奥で何か腑に落ちないところがある」

経腟分娩をした人たちの中にもきっとこんな思いを持っている方もいると思います。

では、彼女たちは何に腑に落ちないのでしょうか。
私が思うところ。
それはお産というものがどれだけ女性にとってその後の人生を左右するものかが、それに従事する人たちと私たち母になる女性が余りにも軽く考えた結果ではないかと。

彼女たちの気持ちを話して、さらけ出す場、これは私たちにもできますが、これは本当はそれそれ産まれた病院や産婦人科医院がしっかりとフォローすることが大事だと思います。

帝王切開になる理由は人それぞれです。決して同じものはない。これは自然分娩も同じ。

その後の人生に大きく影響を与えるということを、私たちも従事者もしるべきです。


Vbacの情報については次回記載します。




{vbacとは、一度でも帝王切開になった女性が次回は経腟分娩でお産させてもらえるということです}



ブログアップ後、会を企画された松本さんから補足があります。以下に掲載します。
先日の帝王切開の会について、ちょっと補足説明させてください。

あの会に参加された方は全員、帝王切開であってもどんな形であっても、とにか
く無事生まれてくれたことにもう、大大大感謝していることはもう大前提なんです。
そして、今も子どもがかわいくてかわいくてたまらない人がほとんどです。
それでも、心のどこか深くにまだ眠っている、お産直後に人に言えなかったこ
と、周りの立場が違う人にはなかなかわかってもらえなかった小さなこと・・な
どがあるのだけれど、育児に追われて未処理のままになっていることがある人っ
て結構多いんじゃないかなと思ったんです。わたし自身そうでしたし。
だから、いったんそれを思いっきり口に出したり泣いたりできる場、を設けて、
心の底からすっきりしたい。自分のお産を今よりもっと肯定したい、そういう思
いがあり、それを実現した会だったんです。
本当なら、よかったことやうれしかったことなど全部ひっくるめてすべて話し尽
くせればいいのですが、それをしたらおそらく1人1時間くらい話さないと無理
かなと。でも、限りある時間は、お産の振り返りと情報交換全部で1時間45分。
なので、「お産で残念だったこと、悲しかったこと、悔しかったこと、苦しかっ
たこと、今まで言えなかったこと、人にわかってもらえなかったこと」に絞って
吐き出そう!ということで話してもらったのです。

だから、読んでいてダークな気分になるのは当然です。

わたしも、ここに書いてある自分の体験談を読んで「この人、かわいそうだな
あ」と思ってしまいました。でも、「あれ?もしかしたこれってわたしのこ
と?!」と読み終わってから気づいたという感じで(笑)
そう、マイナス面だけに特化しているから、それを読むと、自分が全体的に感じ
ていることとは全然違うんです。実際は喜びやうれしさが99%でも、今回は残
り1%を吐き出す会で、でも、これを読むとあたかもその1%が100%みたい
に読んでいる人には感じられてしまいますものね。
こういう側面もあるんだ、と知っていただくだけで十分だと思います。

みんなの体験談を読むと、なんだか読んでいてしょんぼりしてしまう感じになる
と思いますが、強がりでもなんでもなく、「あー、帝王切開でよかったな~」と
先日わたしが思ったトピックを。
この前子どもが、わたしのお腹の、帝王切開の跡を興味深そうに触っていたので
「○くんここから出てきたんだよ~」と教えてあげました。
言った後で、「あ、経膣分娩の人は、おまたを開いて「○くんここから出てきた
んだよ~、触っていいよ~」とはなかなか言いにくいだろうなあ。したとして
も、今わたしがしたようにナチュラルな流れの中で平常心ではできないだろうな
あ。」と思いました^^

以上、長くなって申し訳ありませんが、これを読んだ帝王切開を予定している妊
婦さんや、これから緊急帝王切開になるかもしれない妊婦さん、すでに帝王切開
をしているけれどまったくマイナスに捉えていなかった方などに、かえってよく
ない影響を与えてしまったら、それはこの会の趣旨としてもまったく意に沿わな
いことなので、補足をお願いした次第です。

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manabe
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by happy_earth_blog | 2012-09-27 09:20